昨夜までの雨が上がり、秋晴れの朝、お誘いをいただいた視察研修に参加いたしました。
参加メンバーは、日頃、地域の中で市民活動やボランティア活動を通じて、自分達が暮らす岩沼のまちづくりに向き合う皆さん。
行き先は、福島市内で、こども食堂活動と地域の飲食店や市民皆さんの支援のお気持ちも巻き込んでの活動拠点を主体に。
来店者に誰かの支援のためにクーポン券を買っていただき、恩送りをする、という活動。
①最初に立ち寄ったBLTカフェでは、ハンバーガーを注文しながら、まだ未訪店の誰かの分までチケットを買って置いていく。また、みんなの食糧庫という棚では、置いてある食材は、誰でも、いつでも、自由に持ち帰れます、というもの。
提供の食材として棚に置かれているのは、地域のお店屋さんからのフードロス対策の一環としての提供や地域の方が自宅で余剰の食材を持ち込んだり、買って置いて下さる方もあります。
②次に立ち寄ったカレー屋さん。
そちらでも、「お互いさまの街ふくしま」の理念を掲げて営業されています。
お客さんは、誰かのために、とチケットを買ってお店に置いていきます。
③コミュニティフリッジひまわり
ビルの空室に冷蔵庫、冷凍庫を設置。
米や冷凍食品、菓子、雑貨、生理用品も備蓄されています。
棚にはランドセルや体操着なども置かれていました。
原則として、事前申込み(予約)の方のみが入室可能で、必要に応じて食品や雑貨を持ち帰れます。
セキュリティー対策もしっかりと講じられており、必要な方が安心して利用できる仕組みが確立されている、と感じました。
また、来室された方への情報提供コーナーもあり、就職につながるような資格取得や必要な生活支援に繋げられるよう、工夫されていました。
裏を返せば、食をきっかけに、必要な支援につながりやすくする細やかな配慮が感じられました。
④知る人ぞ知る、阿部倉吉翁のお屋敷。
現在は、3代目の方が育苗をなさっています。
実生で盆栽に仕立てていく、という手法で地域の農業者の生業を確立することに尽力された方です。
長い年月、風雪に耐えながら育っていく樹木を丁寧に育んで商品にしていくこと。
私の父も、生前中、盆栽が好きでしたが、特に実生で育てることを何よりの楽しみにしていた姿を見ていたので、今になって、その意味合いが少しだけ分かる様な気がしました。
⑤最後の視察地は、「浄楽園」落ち着いた趣きある庭園です。
皆で散策し、池の辺りでお抹茶と和菓子をいただき、1日の視察研修のクールダウン。
四季折々に花木を愛でられることなど、詳しい方もおられて、花咲く時期にも立ち寄ってみたいものだと思いました。
視察先では、プロジェクトに関わる方々の豊かな視点と発想、行動力に感心することばかりでした。
私たちが現在関わる活動発展にも、何かしらのヒントをいただいた様に思っています。
今回は、大変有意義な視察研修機会をいただきましたこと、関係者皆さんに感謝いたします。
同行者皆さん、お疲れ様でした。

現地で今回の視察ナビゲーターを果たして下さった半田さんという男性がおられます。
限られた時間の中ではありましたが、沢山の事例に触れてきておられるので、伝えて下さったことが多々ありました。
福島の方々の温かな心意気に感心することも沢山ありました。
これまでも、福島訪問の機会は多くありましたが、具体に支援活動に従事されている方のナビゲーターでの視察は初めてでした。
震災で大きな痛手を受けた方や、住み慣れた地域を離れざるを得なかった方、家庭や仕事に大きな困難を抱えてしまった方。
そういった方を「お互いさま」と支え合う気持ちを寄せて、地域での活動を支えて下さる方も多いこと、地域の特性のように感じました。
参考までに、活動の発端にもなっている、これまでの活動などをご紹介いたします。
・幸せの0円バーガー
https://youtu.be/Dg7FjMc3YQo
・ひまわり活動
https://youtu.be/7FmlWQ46E9Q